児童精神科入院をお考えの方

お子様ひとりひとりに対して
丁寧なチーム医療を行っています。

児童精神科では入院治療に特化しており、
小学生以下の外来診療は制限を設けております。

児童精神科の入院治療において、子どもの発達上の問題や心理的・精神医学的な問題に対して、精神科医や児童精神科医、看護師、公認心理師、作業療法士、精神保健福祉士等が連携して、お子様ひとりひとりに対して丁寧なチーム医療を行っています。当院は児童思春期専門病棟ではなく、成人と混合の病棟となります。

入院対象症状・状況

対象年齢

小学校4年生以上

症状

  • 眠れない、朝起きられない
    (生活リズムの修正)
  • これまでのような元気がなく落ち込んで、やる気が出ない
  • 「死にたい」気持ちが続いている
  • リストカットなどの自傷をしている
  • 過剰摂取(OD:オーバードーズ)をしている
  • 登校できなくなってしまった
    (不登校の状況が長く続き、本来獲得されるべき精神発達の課題が著しく停滞している場合、入院治療を行うことで精神的成長の場を提供することが必要となることがあります)
  • 友達とうまく関われない。対人恐怖が強い
  • 自分の気持ちや困りごとを上手く表現できない
  • 落ち着きがなく不注意がある
  • イライラして怒りっぽく、手が出たり物に当たったりしてしまう
  • インターネットやゲームがやめられない
  • 幻聴や幻視がある
  • 手洗いや確認行動がやめられない

など

状況

  • 家庭や施設における養育困難な状況がある場合
  • 親子関係の問題が病状の悪化を招いている可能性があり、治療的観点から一時的に親子分離が必要であると考えられる場合
  • 入院することで早期の適切な治療的介入が可能となるような場合
    (外来のみでは診断や治療方針の決定が困難であったり、十分な治療を提供できない場合)
  • かかりつけの医師から入院を勧められた場合
  • 発達障害が疑わしく、診断のための行動観察を要する場合

など

近年、子どもの自殺が増え高止まりしています。
緊急の入院対応によって防げる自殺もありますので、
ご相談ください。

入院対象疾患

  • うつ状態
  • 解離症
  • 発達障害:
    自閉スペクトラム症(自閉症、アスペルガー障害、特定不能の広汎性発達障害)
    ADHD(注意欠陥多動症)など
  • 不登校や引きこもり、虐待などの心理的問題
  • 不安障害、心的外傷後ストレス症
  • 強迫性障害
  • 摂食障害(神経性過食症のみ)
  • インターネットゲーム症など依存に関する問題
  • 統合失調症

など

※摂食障害(神経性やせ症)、強度行動障害等の入院は受け入れておりません。

治療

お困りごとに対して、
適宜下記のような治療を行い、
安心して生活できるようにチームで
サポートします。

  • 主治医による
    精神療法、薬物治療

  • 作業療法士による
    リハビリテーション

  • 看護師による
    グループミーティング、
    日常生活のサポートなど

  • 公認心理師による
    カウンセリングや
    心理
    教育、グループワーク

  • 多職種による
    心理教育プログラム

病棟プログラム

週間スケジュール

※個々の回復に合わせてプログラムに参加していただきます。

ピンクは10代対象です。

病棟を支えるスタッフたち

  • 医師(日本児童青年精神医学会認定医在籍)
  • 看護師(精神科認定看護師在籍)
  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 作業療法士
  • 看護補助者
  • 学習支援者(ボランティア、元教員)

※ 厚生労働省の指定する「児童思春期の患者に対する精神医療に係る適切な研修」を医師、看護師、公認心理師、精神保健福祉士、作業療法士等が受講済み。

入院生活について

教育(学習の保障)

  • 大学生・大学院生ボランティアや教員OBによる学習支援
  • 対応可能な学校様の協力によるオンライン授業等にて、学びの環境を提供し、学校への復帰をサポート

病棟内の様子

  • 食堂
  • 病室
  • リハビリ・学習会スペース
  • 面会コーナー
  • 浴室

面会について

面会は原則として自由ですが、病状等によりご遠慮いただく場合があります。

9:30〜16:30

面会時間は原則10分です。
ご家族は19:00まで面会可能です。

詳しく見る

入院に際し準備する物

  • 歯ブラシ
  • タオル
  • プラスチック製コップ
  • 部屋着
  • 箱ティッシュ
  • 洗濯用洗剤(本人が洗濯される場合)
  • 化粧品と生理用品
  • 歯磨剤
  • バスタオル
  • 室内用履物
  • テレフォンカード
  • 下着と衣類(各3組程度で洗濯機使用可能な物)
  • マスク

※貴重品や高価な品物の持込はご遠慮ください。

持ち込み禁止の物品

  • 刃物類(剃刀、ハサミ、針等)
  • 割れ物(鏡、ビン、ガラス、陶器等)
  • 紐類(鞄の紐、衣類の紐、靴紐、ストッキング等)
  • 漂白剤
  • ガム等
  • 携帯電話・スマートフォン(※病状により使用を制限することがあります。入院時にご確認ください。)

入院生活について、
詳しくはリーフレットをご覧ください。

入院までの流れ

1

地域連携室までご連絡ください。

こんなときには、地域連携室まで
お電話ください。

  • 入院したい
  • 入院が必要かどうか、相談したい
  • 入院を検討している家族がいる
  • どこに相談したらよいかわからない
  • 患者を紹介したい
059-340-3900

地域連携室

受付時間:月〜金 9:00~16:30
※土日祝日および夜間は精神科救急輪番制に沿った対応となります

2

地域の小児科、精神科クリニック、
病院、関係機関からの入院紹介の場合

お電話にて受け入れに必要な情報を聞き取らせていただきます。診療情報提供書のFAXをお願いいたします。
FAX:059-340-3901

※当院を初診の方は、こちらの問診票をご家族が記載のうえ、受診の際にご持参ください。

児童思春期問診票
2

ご家族からの入院相談の場合

お電話にて受け入れに必要な情報を聞き取らせていただきます。

※当院を初診の方は、こちらの問診票を記載のうえ、受診の際にご持参ください。

児童思春期問診票
3

受診・入院

原則として受診をしていただき、診察した医師が入院を判断いたします。